ふれあい田んぼ教室

2015年度 お米生育状況カレンダー

2015年度

5月14日・15日(植え付け日)
日時 平成27年5月14日(木) 白水小学校、廿軒屋小学校
平成27年5月15日(金) 大和小学校、星が丘小学校
場所 JAなごや南陽町ライスセンター・低音倉庫および育苗センター
参加小学校 南区白水小学校5年生
千種区大和小学校5年生
守山区廿軒家小学校5年生
千種区星ヶ丘小学校5年生
内容 農業体験プログラム(1)~農業に関する施設見学
  1. ライスセンター
  2. 低温倉庫
農業体験プログラム(2)~各班に分かれて下記内容を体験
  1. 田植え定規を用いての田植え体験
  2. 田植え機による実演見学
  3. 水稲の農業に関する機械の見学 
  4. 育苗センター(水稲苗供給施設)見学

6月18日(生育状況)

 第9回ふれあい田んぼ教室(5月14、15日)で田植をしてから1ヶ月が経過しました。現在稲は、背丈が25cmまで生長しています。稲は根付いた後、葉の枚数が5~6枚になると茎の根元から新しい茎が生まれ、分かれていきます。この枝分かれのことを分けつといいます。

 このまま順調に行けば、この分けつ作用は2ヶ月ほど続き、有効分けつ数に達した時点で中干しを行い、中干しが過ぎたころには茎が20本前後、背丈も60cmくらいに生長する見込みです。

  • 元気に育っています。 元気に育っています。 
  • 現在1株10本に増えました!現在1株10本に増えました!
7月14日(生育状況)

 田植えから2ヶ月が経過し、稲の背丈は60~70cmまで生長しました。稲の本数も25~30本程度まで分けつし順調に育っています。

 現在、水田は中干し(水を抜いて根を張らせ、分けつを止める)を行っています。中干しは稲の生長において重要な工程です。また、今の時期は、雑草の生長が早いので、水田内や水田周りの草取り作業を行っています。

  • 青々と元気に育っています。青々と元気に育っています。
  • 中干しをしています。中干しをしています。

 当JAでは、食の安全安心をモットーに考え、できる限り農薬や化学肥料を使わない「減農薬米」や「特別栽培米」などの栽培に積極的に取り組んでいます。

 また「地元で生産されたものを地元で消費する」という地産地消にも取り組んでおり、名古屋市内の小学校の給食で食べるお米は地元で作られたお米(愛知県産)を使っています。

 朝食はご飯を食べて体を目覚めさせよう!!

8月12日(生育状況)

 田植えから3ヶ月が経過し、稲の背丈は約85cmまで生長しました。今後は出穂期に入り出穂後開花を迎えます。

 今年は、特に暑い日が続いており、病気や害虫による被害が心配されます。10月の収穫までに病気や害虫に負けないおいしいお米が実るように育てていきます。

  • 背丈が約85cmまで生長しました。背丈が約85cmまで生長しました。
  • 水を張って管理しています。水を張って管理しています。
9月11日(生育状況)

 田植えから4ヶ月が経過し、朝晩は随分涼しくなり季節は秋を迎えました。稲穂は頭を垂らし始め、いよいよ来月には稲刈り収穫体験があります。元気よく育ちおいしいお米が収穫できることを期待します。

  • 元気に育っています。元気に育っています。
  • 稲穂が頭を垂らし始めました。稲穂が頭を垂らし始めました。
10月13日・14日(収穫体験)

 田植えを行ってから約5ヶ月、ついに稲刈りする日を迎えました。お米の粒は大きく膨らみ稲穂が黄金色に輝く中、収穫は行われました。

 開校式では、当JAの二村組合長より農業の大切さに関するあいさつがありました。そして、乾燥調整施設(ライスセンター)内を見て回りながら、私たちが目にしているお米が食卓に並ぶまで、どのような過程を経るのか学びました。

 稲刈り体験を行う圃場へ移動後、稲刈りの際に使用する鎌の使い方について、JA職員より説明がありました。体験圃場の前に一列に並んだ児童たちは、JA職員の声を合図に一斉に鎌で稲を刈り取り始めました。刈り取った稲は3~4株ずつの束にまとめてワラひもで結び、稲穂を乾燥させるためのはざ掛けを行いました。稲刈り体験後は、コンバインを使った稲刈り、収穫した籾の搬出、フレコンにつめた籾の積込作業を見て、農家の方が実際に行っている稲刈り後の流れを学びました。

 南陽町支店3階大ホールへ移動した児童たちは、昼食後(1)脱穀(2)もみすり(3)精米の模擬体験を行いました。

(1)脱穀体験

 割り箸を割かずに使用する。少し割り箸を広げてその隙間に稲穂を入れ、静かに引 っ張ると稲穂からもみが外れる。


(2)もみすり体験(もみの殻をむく作業)

 すり鉢にもみを入れて軟式ボールをゆっくり回すと、もみ殻が取れ玄米と分かれる。 少しずつ息を吹きかけ、もみ殻を吹き飛ばす。

(3)精米体験(玄米表面のぬかを削る)

 玄米をガラス製のビンに3~5割ほど入れて木の棒でつつくことで、玄米の表面が削れて白米となる。

 児童たちは慣れない作業に悪戦苦闘しながらも、グループ内で協力し合い体験をしていました。

 閉会式では、児童代表より職員へ元気良く感謝の言葉が述べられました。

 5月の田植え体験と今回の稲刈体験を通じて、お米が食卓に並ぶまでにどれほどの時間と手間がかかるのか、理解していただけました。農地の減少により、農作業を目に触れる機会が少なくなっている今、このような経験が子どもたちにとってかけがえのない思い出になればと思います。

 収穫体験に参加した5年生の皆様、大変お疲れ様でした。