ふれあい田んぼ教室

目的

 日本人の主食であるお米を題材とした「ふれあい田んぼ教室ー次世代を担うこどもたちに食農教育をー」は、農業のもつ様々な役割、意義、重要性などの理解を深めることを目的としています。

さらに、「田植え」から「稲刈り」の一連の農業作業体験活動を実施することにより、

  1. 農業の多面的な機能を学習し、こどもたちの健やかな成長のため、『食育』にも効果としてあがることを期待できます。
  2. こどもたちへは、「田んぼ」でできる「お米」に感動し、農山村の景観での農業体験により豊かな感性を育みます。

 以上のことから、当JAは、小学校における「総合的な学習」の中で事前・事後学習を含めて、学校行事の一環として取り組みをすすめています。

稲の成長と1年の作業

稲の成長と1年の作業

なごや農協南陽町地区の刈取り作業

なごや農協南陽町地区の刈取り作業

※愛知県内でも、地域や作る品種のちがいによって、作業の時期は早いものとおそいものでは2ヵ月くらいちがってきます。

資料提供:平成20年版「愛知の農業」  発行 財団法人 愛知県農業振興基金

  • 種もみ種もみ
  • 箱苗箱苗

お米生育状況カレンダー

2017年度

5月11日・12日(植え付け日)
日時 平成29年5月11日(木) 滝川小学校、星ヶ丘小学校
平成29年5月12日(金) 白水小学校、大和小学校
場所 JAなごや南陽町ライスセンター・低温倉庫および育苗センター
参加小学校 南区白水小学校5年生
千種区大和小学校5年生
昭和区滝川小学校5年生
千種区星ヶ丘小学校5年生
内容 農業体験プログラム(1)~農業に関する施設見学
  1. ライスセンター
  2. 低温倉庫
農業体験プログラム(2)~各班に分かれて下記内容を体験
  1. 田植え定規を用いての田植え体験
  2. 田植え機による実演見学
  3. 水稲の農業に関する機械の見学 
  4. 育苗センター(水稲苗供給施設)見学

6月12日(生育状況)

 第11回ふれあい田んぼ教室(5月11、12日)で田植をしてから約1ヶ月が経過しました。今のところ病害虫の被害もなく、背丈が25cmまで成長しました。稲は根付いた後、葉の枚数が5~6枚になると茎の根元から新しい茎が生まれ、分かれていきます。この枝分かれのことを分げつといいます。

 このまま順調に育てば、分げつ作用は2ヶ月ほど続きます。有効分げつ数に達した時点で中干しを行い、中干しが過ぎたころには茎が20本前後、背丈も約60cmまで成長する見込みです。

  • 元気に育っています。
  • 現在1株10本に増えました!
7月6日(生育状況)

 田植えから2ヶ月が経過し、稲の背丈は60~70cmまで生長しました。稲の本数も20~25本程度まで分げつし順調に育っています。

 間もなく中干し(水を抜いて根を張らせ、分げつを止める)を行います。土中への酸素の供給や窒素の吸収を阻害させる等、中干しは稲の生長において重要な工程です。また、今の時期は、雑草の生長が早いので、病害虫を防ぐために水田内や水田周りの草取り作業を行っています。

  • 間もなく中干しを行います!
  • 圃場全体の様子。

 当JAでは、食の安全安心をモットーに考え、できる限り農薬や化学肥料を使わない「減農薬米」や「特別栽培米」などの栽培に積極的に取り組んでいます。

 また「地元で生産されたものを地元で消費する」という地産地消にも取り組んでおり、名古屋市内の小学校の給食で食べるお米は地元で作られたお米(愛知県産)を使っています。

 朝食はご飯を食べて体を目覚めさせましょう!!

8月8日(生育状況)

 田植えから約3ヶ月が経過し、稲の背丈は約85cmまで生長しました。今後は出穂期に入り出穂後開花を迎えます。

 今年も暑い日が続いており、病気や害虫による被害が心配されます。また、今後台風による被害も懸念されます。10月の収穫までに、病害虫に負けないおいしいお米が実るよう、管理していきます。

  • しっかりと根を張っています。
  • 背丈が約85cmまで生長しました。
9月11日(生育状況)

 田植えから4ヶ月が経過し、少しずつ涼しくなってきました。稲穂は頭を垂らし始め、いよいよ来月には稲刈り収穫体験があります。このまま元気よく育ち、おいしいお米が収穫できることを期待します。

  • 生育状況1元気に育っています。
  • 生育状況2穂がつきました。
10月12日・13日(収穫体験)

 田植えを行ってから約5ヶ月が経ち、稲刈りする日を迎えました。病害虫による大きな被害もなく、稲穂は頭を垂らして元気よく育ちました。

 開校式では、当JAの二村組合長より農業の大切さに関するあいさつがありました。そして、乾燥調整施設(ライスセンター)内を見て回りながら、私たちが目にしているお米が食卓に並ぶまで、どのような過程を経るのか学びました。

 稲刈り体験を行う圃場へ移動後、稲刈りの際に使用する鎌の使い方について、JA職員より説明がありました。体験圃場の前に一列に並んだ児童たちは、JA職員の声を合図に一斉に鎌で稲を刈り取り始めました。刈り取った稲は3株ずつの束にまとめてワラひもで結び、稲穂を乾燥させるためのはざ掛けを行いました。稲刈り体験後は、コンバインを使った稲刈り、収穫した籾の搬出、フレコンにつめた籾の積込作業を見て、農家の方が実際に行っている稲刈り後の流れを学びました。

 南陽町支店3階大ホールへ移動した児童たちは、昼食後(1)脱穀(2)もみすり(3)精米の模擬体験を行いました。

(1)脱穀体験

 割り箸を割らずに使用する。少し割り箸を広げてその隙間に稲穂を入れ、静かに引っ張ると稲穂からもみが外れる。


(2)もみすり体験(もみの殻をむく作業)

 すり鉢にもみを入れて軟式ボールをゆっくり回すと、もみ殻が取れ玄米と分かれる。 少しずつ息を吹きかけ、もみ殻を吹き飛ばす。

(3)精米体験(玄米表面のぬかを削る)

 玄米をガラス製のビンに3~5割ほど入れて木の棒でつつくことで、玄米の表面が削れて白米となる。

 児童たちは慣れない作業に悪戦苦闘しながらも、グループ内で協力し合い体験をしていました。

 閉会式では、児童代表より職員へ元気良く感謝の言葉が述べられました。

 5月の田植え体験と今回の稲刈体験より、よく目にしているお米が食卓に並ぶまで、どれほどの時間と手間がかかるのか、理解していただけました。また、都市部では珍しい田んぼの生き物とも触れ合うことができたように感じます。今回の体験を通じて、名古屋でもお米が育てられている事や、ご飯を食べる大切さを覚えていただければ幸いです。

 収穫体験に参加した5年生の皆様、大変お疲れ様でした。


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